去る6月18日の午後、龍郷町の赤尾木を過ぎて笠利方面に向かおうとしていたとき、潮の引いた海につかって何かを採っている人たちが大勢いるのに気がついた。車を停めて近くにいる人に尋ねると、あれはモズク採りだよということであった。遠浅の海でモズクの自生する場所のあることは聞いていたが、ここは養殖用の種苗が流れ寄って繁殖したのだろうという話しだった。
この日は旧暦5月17日の大潮で、よく潮が引いていた。それでもかなり深いところもあるらしく、ボートでやってきて潜って採っている人もいた。収穫物を見せてくれた娘さんはなかなかの大漁で、両親と3人で採ったという。いかにも新鮮でおいしそうなモズクだった。
モズクは三杯酢などをかけて生で食べるのがベストだと思う。ほかに、吸い物に入れたり、天麩羅に利用されたりもする。塩漬けにすると長期の保存ができる。