イソヒヨドリはほぼ日本全土で見られるツグミ科の留鳥。海辺の岩場や海に近い住宅地などで普通に見られる。オスとメスでは色がまるで違う。オスは頭部から背中にかけて青色を帯び、腹部はエンジ色をしている。メスは全身黒褐色を帯び、腹部にはうろこ状のまだら模様がある。
春から初夏にかけての繁殖期、オスは岩の上、ビルや家屋の屋根の上、電柱の上などの高いところでとても魅力的な声で囀る。岩棚や崖の隙間、民家の軒先などを利用して営巣する。
イソヒヨドリはフナムシや昆虫などを餌にするといわれるが、ある民家の巣の近くで観察したところ、トカゲや毛虫なども雛のために運んでいた。