屋久島から奄美諸島、沖縄諸島に分布するラン科の草本。海岸近くの岩場や路傍に群生するが、近年は著しく生息地が減少しているようである。絶滅危惧種U類に分類されている。
花期は3〜5月で、白に淡紫色の斑点のある可憐な花を咲かせる。花茎は5〜15cm。
去年、園芸マニアによるオキナワチドリの盗掘が地元新聞で報道されていた。また、県の発注する道路整備事業で、その生息場所を知らずに路傍の土を削り、雑草を押さえるためにビニールシートで覆ってしまったこともあった。