奄美では残念ながら秋の紅葉は見られない。しかし、冬になると野山にハゼ(櫨)の紅葉が目立ってくる。寒い冬ほどより美しく山野を彩ってくれるようだ。
ハゼはウルシ科の植物なので、樹液を皮膚につけたりするのは禁物。まずかぶれてしまう。のみならず、やたらに木に触らない方が賢明である。なにしろ木の下を通っただけでかぶれてしまう敏感な人もいるのだから。
果皮からは蝋が抽出され、樹皮からは染料が取れるという。奄美にハゼが多いのは、蝋を増産するために戦前植樹を奨励されたということがあるらしい。