暖地の海岸近くに自生する落葉高木で、高さは5〜15mになる。ときに30mにも達する巨木も見られるという。日本では本州の伊豆半島以西、四国、九州、南西諸島に分布する。奄美では4月頃、遠くから薄紫に煙って見える花を咲かせる。近くで見ると淡紫色の小さな5弁花の集まりで、芳香がある。奄美より北の地方では花期は5〜6月。
秋には果実は黄色に熟するが、冬すっかり落葉した枝にいつまでも果実が残っていて、なかなか風情がある。
材は建築や家具などに利用される。果実は薬用に、樹皮は駆虫に利用される。かつては樹皮を煎じた液を回虫駆除に利用した。