奄美大島だけに棲息するオオアカゲラの亜種で、国の天然記念物と絶滅危惧種に指定されている。4〜5月頃の繁殖期、嘴で木を超高速で叩いて鳴らすドラミングの音がよく森に谺する。
雄の頭部は赤く、雌の頭部は黒いので、容易に区別がつく。ただし、幼鳥の頭部はいずれも赤いという。生木に嘴で穴を穿って巣を作る。親鳥はカミキリムシの幼虫や昆虫類を巣に運んでくる。雛が小さいうちは親鳥は巣穴に入って給餌する。雛の巣立ちが近くなると、巣の外から餌を与える。
写真@ 雄の親鳥と巣穴からのぞく雛の頭部。
写真A 巣穴にやってきた雌の親鳥。
写真B カミキリムシの幼虫をくわえてきた雄の親鳥。
写真C 巣立ち直後の雛鳥。