筆者:別府厚生
  1938年東京生まれ。少年時代と1974年以降、奄美大島在住。
  趣味は写真撮影、ヴィデオ撮影、釣り、囲碁等。


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風力タービン

化石燃料は遠からず枯渇すると言われており、そのため自然エネルギーをより効率的に利用する技術の開発が急がれている。ソーラー・パネルや風力発電はそうした開発の成果の一部である。奄美大島では2009年12月26日にようやく一基の風力発電施設が稼働を始めた。

場所はゴルフ場「奄美カントリークラブ」の敷地内。塔の高さは107m、タービンの回転直径が82m。設置の総費用は6億円超とこちらも巨大。出力は199kwで、1400世帯分の電力に相当するという。

タービン用の立地としては風が充分に拾えること、回転翼から騒音が生ずるので住宅地から離れていることが必要であり、今後も場所はかなり限定されることが予想される。

他の奄美諸島では現在喜界島、沖永良部島、与論島でそれぞれ一基ずつ稼働中で、鹿児島県全体では97基あるという。今後風力発電は拡大の一途をたどるだろうが、できるだけ自然(とその景観)を損なわないようにしたいものである。


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