筆者:別府厚生
  1938年東京生まれ。少年時代と1974年以降、奄美大島在住。
  趣味は写真撮影、ヴィデオ撮影、釣り、囲碁等。












【タイサンボク】


 
タイサンボクは北米原産のモクレン科の樹木で、ある植物図鑑によると1873年に日本に渡来したとある。樹高は20メートルにも達し、6月から7月半ばにかけて直径15センチほどの、純白で上品な香りのする大輪の花を咲かせる。
 
奄美市有屋の和光園入り口にあるタイサンボクは15年ほど前ヴィデオ撮影したときはほんの5〜6メートルの高さだったが、今では見上げるような大木になっている。花はちらほらと咲き続け、4〜50日は楽しむことができる。
 
奄美にはないが本州で見られるホオノキの花もタイサンボクの花によく似ている。また、本土ばかりでなく奄美や沖縄にも自生するオガタマノキも、やや小振りな白い花を咲かせる。両者ともやはりモクレン科に属する。