□植物のなかには葉緑素をもたないため光合成を行わず、他の植物に寄生したり腐植土を利用して生存するものがある。今回は、そうしたもののなかからヤッコソウ、ユワンツチトリモチ、ギンリョウソウを取り上げた。
@ヤッコソウ
□椎の木(スダジイ)の根に寄生する多年生植物。12月頃3〜7cmの乳白色の花茎を伸ばす。分布は四国、九州、奄美、沖縄。
Aユワンツチトリモチ
□奄美固有種で、宇検村の湯湾岳の頂上近辺だけに見られる。主としてイジュの根に寄生する多年生草本。12月から1月頃、赤い球形の花を咲かせる。
Bギンリョウソウ
□腐植土の多い林床に生える多年生腐生植物。4月頃白色のひょろ長い茎を伸ばし、先端にキセル状の白い花を付ける。ユウレイタケとも云われる。日本各地で見られる。