筆者:別府厚生
  1938年東京生まれ。少年時代と1974年以降、奄美大島在住。
  趣味は写真撮影、ヴィデオ撮影、釣り、囲碁等。


写真1 ムカデをくわえたアカショウビン。


写真2 アカショウビンのつがい。左の鳥はトカゲをくわえている。


写真3 巣立ちびな。まだ全体にくすんだ色で、嘴や足も黒っぽい。



【 アカショウビン】



◇4月の終わりから5月の初め頃、“キョロロロ”といった下降調の啼き声が聞こえてきたら、ああまたアカショウビンが戻ってきたと知らされる。奄美の方言でクッカルとして親しまれている全身朱色のカワセミ科の鳥である。
 
◇川岸の土の穴や木の空洞を利用して6〜7月頃産卵する。捕食する対象は魚、カニ、蛙、バッタやセミなどの昆虫、ムカデ、トカゲ、小さな蛇などとなかなかの悪食ぶりである。
 
◇10月中には越冬のために東南アジアに飛んでいくようで、ほとんど姿が見られなくなる。奄美や沖縄で繁殖するのは亜種だとされ、リュウキュウアカショウビンと称して区別することが多い。
 
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